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絵葉書 C−56編
清里は観光地です。最近は駅前のお土産物屋さんでもほとんど見かけることがなくなりましたが、昭和50年代くらいまでは何処に行っても絵葉書を売ってましたね。清里の場合、山や花、景色の写真や版画と並らんで必ずあったのがこのSLです。
この絵葉書には『山中、ドラフトの音が響きわたるCー56』と書かれています。
1972年秋まで清里駅のある小海線にはC56という小さめのSLが走っていました。山間の高原を走るその姿は鉄道ファンでなくとも心に残るほど美しかったとか。小さめの外観からも「高原のポニー」の愛称で親しまれました。
この絵葉書には『南アルプス連峰を背後に。(清里付近)』と書かれています。
C56は小海線では、人々や高原野菜を運んでいました。そして一方では、第二次世界大戦中は日本軍がタイと当時のビルマを結ぶ泰緬鉄道を連合軍捕虜や現地の人を使って作らせました。映画『戦場にかける橋』で出てくる鉄道です。ここに持ってこられ走っていたのもC56でした。
この絵葉書には『南アルプス、甲斐駒ケ岳をバックに。(小淵沢付近より)』と書かれています。
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